住宅ローンの事前審査

注文住宅で家を建てる場合、土地を持っていなければ土地探しに始まり、土地の売買契約、さらに家を建ててもらうハウスメーカーや工務店などと建築請負契約など、さまざまな手続きが待っています。そして忘れてはいけないのは住宅ローンの手続きです。新築の一戸建てを建てるとき、住宅ローン利用しない人は稀でしょう。住宅ローンについても物件購入と同時進行で進めていくことが大切です。
住宅ローンを利用するためには基本的に二回の審査を受けます。一つは事前審査(仮審査)、もう一つは本審査です。最終的に本審査が通れば融資が受けられます。フラット35のように事前審査がなく、本審査のみのものもあります。
事前審査でチェックされるのは年齢、年収や返済負担率など、本審査ではさらに勤続年数や雇用形態、他の債務の状況・返済履歴、健康状態などまで細かく審査されます。そのため審査期間も事前審査は1~7日程度、本審査は1週間~2週間ほどかかるところが多いようです。これは住宅ローンの申し込みの多い時期や少ない時期によっても変わります。
事前審査のタイミングはとくに決まっておらず、物件が正式に決まる前でも決まってからでもかまいません。予算や借入先の金融機関が決まったら、事前審査を申し込むと良いでしょう。借入金額が多ければ、少しの金利の違いも返済額に大きな影響を与えます。借入先は慎重に選びましょう。ただし、あまりに複数の申し込みをすると他行で審査に落ちたのかもしれないと不信感を持たれる可能性があるので、借入先は多くても三つくらいに絞るのが無難です。
住宅ローンの事前審査の申し込みは自分で金融機関などに足を運んで申し込んでもいいですし、不動産屋経由で申し込むこともできます。また、インターネットで事前審査が申し込みができるところもあります。
事前審査に必要なものは、住宅ローン事前審査の申込書、本人や勤務先などが確認できる書類として運転免許証・健康保険証等、収入や年収が確認できるものとして、会社員の場合は前年分の源泉徴収票、個人事業主の場合は直近3年分の確定申告書および付表などとなっています。新築の場合は、購入物件の所在地や間取り、見積書などがわかる資料、販売・施工業者に関する資料などが求められることもあります。
住宅ローンの審査基準は金融機関等によっても違いますので、一つが通り、他方は通らないということもあります。また、事前審査と本審査では審査の内容が異なってきますので、事前審査で通ったからといって、本審査が必ず通るというわけではありません。不動産屋とも相談しながら、住宅ローンの手続きを進めていきましょう。